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潤滑油のイロハ 潤滑油のイロハ エステル系について

エステル系潤滑油は優秀なのである。 血統が良く、分子工学技術にて誕生した潤滑油です。低い粘度でも摩擦を大幅に下げることが出来ます。その粘度の低さから、抵抗や摩擦の低下による、エネルギーのロスが減少し、環境にもやさしいのではないでしょうか? 特徴 従来は、油膜の維持の為(金属同士が接触しないように)に粘度が高い潤滑油を使用してきました。しかし粘度の高い潤滑油は高速での高負荷運動では逆に油幕切れを起こします。粘度が低い潤滑油では油膜が薄く、高負荷では油膜切れが発生します。よって、粘度が低く高負荷にも耐えられる潤滑油としてエステル系潤滑油が開発されました。 摩擦係数が小さい、電気的に吸着した強い油膜と粘度の低さから、摩擦係数が小さく、機械のギヤノイズや作動音がとても小さくなります。つまりスベリが良くなります。 エステル系潤滑油は、金属に電気的に吸着する作用があります。 酸素(-)水素(+)の分子を持っている為に、金属に吸着します。その吸着力が油膜切れを防ぎ、低粘度でも油膜を保持できるのです。 塑性加工用の潤滑油として相性も良く、穴ダイスによる伸線加工においても、その吸着性と油膜の強さから、焼付きに対する特性が良好です。 初めて使用されると、サラサラなので頼りないように思うでしょうが、その性能に驚くと思います。 短所 原油からの抽出効率の悪さから値段が高いのが現状です。 従来は、加水分解性があり寿命の面で問題がありましたが、現在は改良が進み問題の無いレベルになりました。 まとめ 塑性加工用の潤滑油に相性が良く違いがはっきりと現れます。塑性加工で使用する場合は内燃機関用と違い、ガスやスラッジがあまり入らないので、性能は安定して長期間使用できます。 今後開発が進み更に性能の良い製品が登場すると思います。
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