IHP処理はチタンなど難加工材のロールやプレス加工を可能にする表面処理です

IHP処理 難加工材を加工するための表面処理

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弊社のIHP処理が日刊工業新聞の記事に掲載されました。

IHP

チタンなど難加工材の伸線や圧延、プレスを加工を可能にする表面処理「IHP処理」が日刊工業新聞の記事として掲載されました。
IHP処理は「マイクロディンプル生成」+「表面硬化」+「金属組織の微細化」この3要素で、流体潤滑を強固に維持するよう表面を改質し、難加工材でもカジリ、融着、焼付き、異常摩耗を防止します。


難加工材料を加工するための表面処理 IHPについて

IHPの効果

DLCや窒化チタンなど一般的な表面処理は、表面に超高硬度の皮膜をコーティングし、耐摩耗性を飛躍的に高めるタイプが主流です。
弊社の「IHP」処理は、難加工材を加工することが目的の表面処理です。
難加工材は、表面硬度を追求しても加工できません。
IHP処理は金属の表面を高機能化させ、潤滑特性、冷却性、摩擦係数、表面硬度を向上させることで、カジリ、ムシリ、焼き付き、異常摩耗、酸化物の生成などを改善し、チタンなど難加工材の伸線やプレス加工を可能にします。

 

難加工材料に対応する表面処理IHPをぜひお試しください。


IHP処理の効果

カジリを防止する

チタンなど金属親和性が高くカジリやすい材料を塑性加工するには、加工熱による溶着と酸化チタン皮膜の生成を防ぐ必要があります。
加工熱は金型とワークが境界潤滑状態となり、局部的に接触し発生する摩擦熱が主な原因です。IHP処理は潤滑油の保持性を大幅に向上させ、その効果で強力に流体潤滑を保持しカジリを防止します。

 

焼き付きを防止する

IHP処理を金型に施すことで、潤滑油の極圧特性が向上し、焼き付きを防止する効果があります。
せん断に近い条件での強加工に、ディンプル内の潤滑油が高圧になり、逆圧が働き金型と材料の接触を防止します。その作用で極圧下でもワークと金型の接触を防ぎ焼き付きを防止します。

 

冷却特性のの向上

IHP処理を施すことで摩擦係数が大幅に減少し、高速加工時に摩擦による熱の発生を抑えます。また表面のマイクロディンプルにより表面積が30%以上増加し、冷却フィンの効果で吸熱効率が改善し冷却特性が向上します。熱伝導が低い材料を加工する場合に融着を防ぐ効果があります。

 

表面の硬化作用

IHP処理は鍛造加工の応用技術なので、処理中瞬間的に金型の表面温度が再結晶温度以上になります。
その効果で金型表面にHRC70程度の焼き入れ層が形成されます。この層はメッキとは違い、表面そのものが硬化するため剥がれが発生しません、またIHP処理により流体潤滑を強固に維持され、この焼き入れ層は長期にわたって維持されます。

 

マイクロクラックの発生を防止

IHP処理金型に施すことで、金型表面の金属組織が微細化し、マイクロクラックの発生を抑制します。
マイクロクラックは金属組織の粒界から成長するため、IHPの鍛造効果で組織を微細化し、クラックの発生起点が減少し発生を抑制し、金型の寿命が向上します。

 

樹脂、プラスチックなどの付着防止効果

IHP処理を金型に施すことで、温間成形時に金型とワークの付着を抑制します。
用途として、温間プレスの金型、食品生地のローラー、搬送用ステンレスベルトなどで効果を確認していますが、付着防止効果については、まだ分からない部分も多いので、試作により効果を確認いただければと思います。

 

低コストで再処理が容易

IHP処理はメッキやコーティングではないため、低コストで処理ができます。そして再処理も容易です。DLCや窒化チタンコーティングは再処理時にリムーブする必要があるため再処理コストが問題になります。
IHP処理は長期間の使用で、浅くなったディンプルの上から直接再処理が可能なので、再処理が容易でコストメリットが高いのが特徴です。

お問い合わせ

株式会社日本クロス圧延
TEL0475-22-4151
FAX0475-25-2338
Mail:info@atuen.com
岡まで

 

 

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