IHPロールはセラミックロールの1/5程度のコストで同等の性能で、難加工材や高速加工に対応

機能性 IHPロール

IHPロールについて

IHPロール

IHPロールは表面のマイクロディンプルが、セラミックロールのように潤滑油を引き込み保持する特性があります。
その効果で、ワークとロールが直接接触する境界潤滑を防止でき、チタンなど金属親和性の高い材料でも焼き付きやカジリ、酸化化合物の生成を防ぎます。

 

IHPロールの大きな特徴は、セラミックロールと比べ1/5程度の低コストで製造できます。
セラミックロールは、ロール本体だけでなく、メンテナンスも高コストでランニングコストも無視できません。
IHPロールは、一般的に使用される材質で製造します(SKD、ハイス鋼、超硬合金)、そして表面処理をすることでセラミックロールと同等の特性を得ます。
一般鋼を使用するため製造コストに優れ、またメンテナンスも一般的な円筒研磨の後にIHPを再処理処理するため低コストでメンテナンスもできます。

 

もちろんお客様がすでに保有しているロールにもIHP処理を施すことも可能です。


IHPロールのポイント

低コストでセラミックロールに迫る性能

IHPロールはセラミックロールの1/5程度のコストで製造及びメンテナンスができ、耐久性や特性はセラミックロールに迫ります。

 

潤滑特性の改善効果

IHPロールはセラミックロールと同様に、表面のマイクロディンプルが潤滑油を引き込む効果があります。境界潤滑を防止し流体潤滑を強固に維持します。

 

酸化化合物の生成を防止する

IHPロールは伸線や圧延加工時に局部的な熱の発生を抑制します、その効果で酸化物の生成を防止しでき高速加工に対応できます。

 

カジリ、融着の防止

IHPロールはマイクロディンプルの潤滑油保持効果で、流体潤滑を強固に維持しロールとワークの直接接触を防止。その効果でカジリ、融着、焼き付きを防ぎます。

 

耐摩耗性の向上効果

IHPロールのマイクロディンプルの成形時に局部的に再結晶温度以上の温度になるため、ダイズ鋼を処理した場合HRC58からHRC70程度まで表面が硬化し耐摩耗性が向上します。

IHP圧延ロール

圧延加工用のIHPロールは、セラミックロールに近い特性があります。
セラミックロールの特徴は、表面なるマイクロディンプルと硬さにあります。このマイクロディンプルが圧延加工時に潤滑油を引き込むことで、ワークとロールとの直接接触を防ぎ、高速加工や難加工材などの加工に適します。
一般的なSKDやハイス鋼、超硬合金製のロールは表面が鏡面に近いため、ワイパー効果で潤滑油の引き込みが弱く、材料とロールが接触する状態(境界潤滑)になりやすい短所があります。
IHPロールはセラミックに近いマイクロディンプルと表面硬化を同時に行うため、セラミックロールに近い特性を低コストで実現しました。

 

IHPロールはSKD製でも表面硬度がHRC70程度まで硬化し、ディンプル形状も滑らかな凹形状のため従来のダルロールとは根本的に耐久性が違います。
圧延後の材料表面は光沢ではなく、セラミックロールと同様に艶消し表面になり、材料TOPとENDの表面粗度の差も最小限です。

 

ロールの図面を頂ければ、IHPロールのお見積りをいたします。
もちろんお客様が現在使用しているロールにIHP処理のみを行うこともできます。

IHP伸線ロール ダイス

伸線用のIHPロール、ダイスは元々はチタン線を伸線するために開発しました。
一般的な伸線ロールでチタンを引抜加工すると、1工程目でチタン線の表面が白く濁り、次の工程ではかじってしまいます。

 

チタンは変形抵抗が大きく発熱しやすく、さらに熱伝導性が低いため冷却しにくい特性があります。
そして金属親和性が高いため、その加工熱でロール表面に融着するため伸線加工が難しく、融着を防止するために材料表面に陽極酸化被膜を生成するなどで対策しましたが、IHPロールの開発でチタンの伸線が容易に行えるようになりました。

 

IHP処理を穴ダイスに施すことで、潤滑油の引き込みが改善するため、引抜抵抗の減少と、伸線後の表面精度が改善します。穴ダイスではチタンの伸線は試していませんが、境界潤滑を防止するため効果はあると考えます。コーシンなどの粉引きしていた材料を、潤滑油による伸線に切り替えたという事例もあります。

 

伸線用のIHPロールやダイスは図面を頂ければお見積りをいたしますが、現在お客様が使用しているロールや穴ダイスに処理をすることもできます。

IHPガイドロール 傷を防ぐ

IHPガイドロール

IHPロールはS45Cの調質材などを使用して安価に製造できるため、ガイドロールなどにも使用されます。

 

IHP処理による表面の硬化とマイクロディンプルによる油膜保持性、低摩擦係数の特性で、ガイドロールに起因する材料への傷の転写を防止できます。
弊社でも傷防止に従来はハードクロムコーティングなどを使用していましたが、鏡面=傷の防止にはならず、キサゲした表面のように潤滑油を保持することが傷の防止に効果がありました。

 

IHP処理はお客様が現在使用しているガイドロールにも処理ができます。ぜひお試しください。


IHP搬送ローラー ホッパー 付着防止効果

IHP処理の副次的な効果で剥離性の向上があります。
生地のような粘着物の搬送ロールには付着防止のためテフロンコーティングなどが採用されていましたが、最近では低コストで処理が可能で効果が長持ちするIHPロールも使われるようになりました。

 

IHP処理による低摩擦効果に起因するものだとは考えていますが、なぜ剥離効果があるのかは、現時点では証明できませんが、ご興味がありましたら何なりとご相談ください。

お問い合わせ

株式会社日本クロス圧延
TEL0475-22-4151
FAX0475-25-2338
Mail:info@atuen.com
岡まで

 

 

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