工場排気 オイルミスト用フィルターの洗浄作業について
工場排気に含まれるオイルミスト用の大型パネルフィルターの洗浄作業をいたします。
最大サイス1500×1500mmまで処理が可能な苛性ソーダ溶液槽の設備によって大型フィルターまで対応ができます。
洗浄可能なフィルターについて
日本バイリーン製のオイルミスト用フィルター(オイルトルファー)を始め、ステンレスメッシュ、ステンワイヤー、ステンレスウールなど様々なタイプのフィルターの洗浄に対応します。
再生不可の濾材を使用しているフィルターもご相談ください、数回なら再生が可能なケースがあります。
フィルターの引取り及び配送について
弊社のトラックにてフィルターの引取り、配送の作業に対応できます。
フィルターの種類によっては専用の通い箱など製作します。
苛性ソーダ溶液処理について
フィルターに付着している油分は埃と混ざりグリス状になり、高圧洗浄を行っても表面の油脂しか取り除くことが出来ません。
そのため60-70℃の苛性ソーダ槽にドブ漬けをすることで、グリス状の油脂を融点以上に加熱を行い、液状化させることでフィルターの奥の油脂まで効率的に除去します。
高圧洗浄及び高圧スチーム洗浄について
苛性ソーダ溶液槽で70℃まで加熱した後、120℃の高圧スチームで液状化していないグリスを緩めることで、フィルターの濾材の奥で固まっているグリスの除去をします。
特に融点の高いグリスには効果があります。
高圧スチーム洗浄後、液状化した油脂を高圧洗浄機にて洗浄します。
エンジン式の高圧洗浄機の設備があります。
圧力は一般的な高圧タイプの15.0MPaですが、流量が一般的な10L/minより容量が大きく30L/minのタイプを使用しています。
流量の少ない高圧洗浄機はフィルター表面しか洗浄が出来ませんが、流量が大きいとエネルギは3倍以上となり、フィルター内部まで圧力が浸透します。それにより効果的に洗浄できます。
ステンレスウールフィルターの洗浄前
洗浄前のステンレスウールフィルターの状態です。
グリス状の油脂がべっとりと付着していますが、洗浄後は下の写真のように綺麗に油脂を除去できます。
ご利用にあたって
洗浄メンテナンスをする製品の情報(大きさ・重量・材質etc)、数量、納期、搬出・搬入方法などをお伺いさせて頂き御見積を作成させて頂きます。
まずは、お電話かメールにてお問い合わせください。
テスト洗浄も行っております、お気軽にお問い合わせください。
フィルターメンテナンスの必要性について
昨今ではISO14001に代表されるように環境負荷の低減が必須の時代になり、オイルミストによる作業環境の悪化や加工品質などの生産性の低下、さらには工場周辺環境やCO2の増加など環境負荷にも影響する問題と重要視されています。
使用済みフィルターは産業廃棄物になります、洗浄メンテナンスで再利用して頂ければコスト削減にもつながります。
オイルミストの発生と影響
オイルミストは、空気中に浮遊する微粒子上の油の事です。
工業機械に使用される潤滑油が機械の高速稼働により飛散したり、圧縮空気を作る際の潤滑油が混入することで発生します。
工場内で一番の発生源となっているのが、切断機や旋削機などに使われる切断油の飛散によるオイルミストです。
オイルミストは人体に有害であり、
・吸引することで鼻や喉、気管支などの疾患・頭痛などの原因。
・飛散したオイルが目に入ることによる目の疾患。
・衣類や皮膚にオイルが付着することによる皮膚の疾患。
工場内において、
・油煙による火災の発生や爆発のリスク。
・天井面からの油滴滴下。
・床面に付着した油分による滑りでの、転倒・滑落などの労働災害。
・製品、工場内備品等の汚染。
ISOを取組み環境パフォーマンスを向上させたい企業様、環境改善を意識される企業様、是非ご相談ください。