写真は100倍の伝達力

写真は100倍の伝達力

製品の説明を言葉だけでするのって、とても難しいですね、大きさ、デザイン、重量、性能、音などなど、一生懸命説明しても相手に正確に伝わっているか怪しいものです。

 

しかし、写真を見せれば一瞬で正確に理解できます。

 

「百聞は一見に如かず」ということばもあるくらいだから、写真の情報力は100倍ということなのですが、ちょっと工夫することで情報伝達力が200〜300倍(当社比)にパワーアップします(笑)

 

では、どうしたら多くの情報を伝えられる写真になるのでしょうか?

 

考えてみましょう!

 

イメージさせる写真とは?

自分は写真を撮るときに被写体だけでなく、なるべく複数の情報を1枚に収めるようにしています。

 

機械設備の写真なら、その機械だけではなく、機械と操作している職人さん、生産した部品など、その場面の日常の姿のままを撮影するように心がけています。きっと見る人は機械の汚れ具合や、職人さんの表情、整理整頓の状況など、文字では説明できない多くのことを写真から知ることができると思いますし、それを求めていると考えています。

 

写真の効果って何だろうか?と考えた時に、相手が写真をみて何を想像するだろうか?が大事だと思います。カタログの説明文は良いことしか書いていません。だから現状を写真で撮影し、お客さんに会社を良い方にイメージしてもらうことが重要なのです。

 

 

 

海外との取引を考えているのだから、「安心」「親近感」「信頼」などが重要です。

 

先に行ったとおり、文章で「信頼第一」「まかせて安心!」なんて書いても意味無いのです。

 

お客さまには写真から勝手にいろいろ想像してもらいましょう!自分でイメージしたことには「疑い」がないのです。

 

親近感のイメージ

Alibabaなどの海外の商取引サイトでは、社長や担当者の顔写真と、趣味などのプロフィールを載せるのはアタリマエになっています。国を超えて取引をするのだから、すこしでも相手の人間性がわかったほうが安心して取引できますよね。

 

最近はプロフィール写真もいわゆる「記念写真」ではなく、妻やペットと一緒とか、ビッグフィッシュが釣れた時の最高の笑顔とか、できるだけ親しみが感じられる写真がふえてきました。

 

お客さまは、経営者の真面目さや笑顔、プライベートな情報をみることて、「この人なら信用できる」と勝手に想像してくれるでしょう!

 

文章で「私は誠実な人間です」って書く必要はありません(笑)

 

精度や品質のイメージ

国内での取引では、取引開始前に工場見学することで、製品の品質、会社の雰囲気、5Sの状況などを確認できますが、海外取引だと公開する情報がすべてです。

 

だから一般的なカタログのような「静的」な写真でなく、お客さまにいろいろ想像してもらえるような「動的」な写真にしましょう。

 

製品写真なら、それを実際使っている写真で、「使いやすそうだなー」とか、「なんか欲しいなあ」とか、製品のスペック以外のことを想像してくれたら良いですね。

 

部品製造なら、若いオペレーターと真剣に作業している表情オペレーターが実際に作業している風景などで、真剣、丁寧、雰囲気、教育、親近感などを良い方向に想像してくれたら良いですね。

 

機能性のイメージ

たとえば表面処理なら、表面処理された部品のアップだけでなく、その表面処理の「効果」がわかるように工夫します。技術が分かる人も、もちろんいますが「効果」にしか興味のない人もいます。

 

表面硬度の硬質化なら、強化するのは手段なので、表面を硬質化することで耐摩耗性が向上するという「効果」がわかるように考えます。

 

機能性なんて使ってみないと、「良いのか悪いのか」わからないですよね、だから「良さそうだな」って想像してもらえるような写真が取れるといいですね、とはいっても、これがなかなか難しいのですが...

 

さいごに

今回は展示ポスターの「写真」について考えてみました。

 

写真は重要な情報伝達ツールです。ただ対象物を撮影するのではなく、より多くの情報を写しこむことで、相手に対して、安心感とか、会社の雰囲気など文字では説明できない情報を相手に伝えることができます。

 

 

 

通信販売サイトの写真はとてもよくできてます。

 

例えばお米などは、里山の風景と澄んだ水、それを育てる農家の笑顔」などの写真がよく使われていますが、みごとに安心や機能(美味しさ)を写真で表現しています。そして食べていないのに「美味しいだろうなー」と勝手に想像しているのです。

 

そして自分で勝手に想像した「美味しい」ということに疑いを持たないのです。

 

たべてもいないのに「いや、あれは絶対美味しいよ!」と確信してしまう。通販サイトの製作者の狙い通りの結果に(笑)

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